独特の情感を持つ日本語のフォントは、世界でも人気です。ひらがな、カタカナ、漢字の3種類から成る日本語フォントは、英語フォントとは異なるユニークさを持っています。
一昔前は、明朝体やゴシック体などフォントの種類は限られていましたが、現在では日本語のフォントのバリエーションも増え、 文字としてだけではなく、デザインとしての価値をも見出しています。
写真・動画編集アプリ「Picsart」でも、ステッカーや背景などのフリー素材ではなく、厳選された日本語フォントを、商用フリーのフォントを含め24種類も揃えています。今回は、クリエイターの創作意欲をますます掻き立たてる日本語フォントの数々をご紹介!
日本語のフリーフォントでつくるデザイン
フォントは単なる文字ではありません。それぞれに異なる雰囲気やビジュアルイメージがあるため、フォントだけで文字デザインをつくることも可能です。以下では、文字デザインを作るためのポイントをご紹介!
フォントの組み合わせ
ここでは、各フォントの効果的な組み合わせ方について解説します。
日本語と英語のフォントをミックスさせる
文字の性質が異なる日本語と英語。しかし、系統が近いフォントを探すことで統一感が生まれやすくなります。また、太さやサイズが近いものを選べば、一体感を生み出すことも。
同系統のフォントとしては、
・日本語フォントのゴシック体 & 英語フォントのサンセリフ体
・日本語フォントの明朝体 & 英語フォントのセリフ体
などがあげられます。
同類のフォントを使う
一つのフォントには、太さ、細さ、傾きなどのバリエーションや、それらをまとめた「フォントファミリー」というグループがあります。フォントファミリーを使うと、バランスを整えられるだけではなく、組み合わせによってアクセントなどもつけられます。
フォントの縦サイズを合わせる
同じくらいの大きさや高さのフォントは、異なるフォントでもうまく組み合わせることができ、バランスの取れた文字デザインに仕上げられます。文字の大きさが揃いつつも、フォント自体は異なるため、個性やユニークな雰囲気を生み出すことも可能です。
コントラストをつける
太さ、サイズ、スタイルなど対照的なフォントを組み合わせることで、コントラストをつくることができます。色々と組み合わせてみることで、思わぬ良い相性を発見することもあるため、サイズや色の濃度を変えて自分好みに調整してみましょう。
フォント選びの注意点
フォントを選ぶときには、いくつかポイントがあります。フォント選びの注意点は、以下の4点です。
簡潔さ
オリジナリティを追求するあまり、つい忘れてしまいがちなのがシンプルさです。複数のフォントを組み合わせると、ごちゃごちゃしてしまい、デザインの効果を弱めてしまうこともあります。そのため、できるだけシンプルさを意識し、心がけるとよいでしょう。
定番フォントは使わない
ユニークなデザインにしたいなら、セリフ体やゴシックなど、文字として読みやすい定番フォントはあえて避けるのもアリです。筆で書いたような行書や手書き風フォントなど、和風のデジタル文字も多いため、ぜひ色々なフォントを試してみてください。
フォントの著作権を確認する
意外と知られていないのが、フォントの著作権。実は、フォントにも著作権があります。フリーのフォントでも商用利用可能かどうか、ロゴやデザインで使用できるかなど利用規約を確認してから使用しましょう。
用途によって文字間を調整する
フォントの文字間を微調整するだけで、文字デザインのバランスが一段とよくなることがあります。フォントの縦横の幅を変えると、フォントの個性を変えてしまうため、あまりオススメしませんが、文字間や大きさの調整であれば、フォントの美しさをとどめつつ、優れたフォルムの文字デザインを作成できます。
日本語フォント変わり種
太文字なら強調、筆記体は繊細など、見た人に印象を伝えるフォントには、さまざまな個性があります。ここでは、人気の日本語フォントをご紹介!
アメコミ
カラフルな色使いが特徴的なアメリカンコミックス。ここで使われている数々のフォントは、ポスターやセールスレターのタイトルなどにピッタリです。吹き出しや効果音などにも絶大な効果をもたらすでしょう。
ネオン
夜の街にきらめくネオン管の看板で使用されるフォント。シャドウや光彩などを合わせて使うと、フォントがより一層引き立ち、 近未来感やおしゃれな感が増します。
黒板文字
カフェで黒板にメニューが書かれているのを見たことがありませんか? これはまさに、黒板にチョークで書いたようなフォントです。手書きフォントもここに分類されます。
手書き風フォント
丸文字やギャル文字など、正に「手書き風」のフォントです。手書きフォントについては以前こちらの記事で解説しているため、よかったらチェックしてみてください。
ちなみに、手書きフォントを見つけたい場合は、紙にためしがきして、それに近いフォントを探すことをおすすめします。
ひび割れ
文字に亀裂が走り、割れているようなフォントです。インパクトを与えやすく目を引くため、ロゴに採用されることも多々あります。ニュースペーパーやチラシの見出しにも最適です。
ブラシ
ブラシやペンで書かれたような手書き感があるフォント。筆で書いた時に出るかすれも表現され、デジタル文字なのに、とてもナチュラルな雰囲気を与えます。
四角いフォント
四角いフォントは、丸みのあるフォントとは対照的に文字の四角さが強調されています。日本語はもともと丸みを帯びているため、丸みをゼロするのは難しいのですが、こちらは正方形や長方形などの枠に沿うようなイメージでつくられています。そのため、柔らかさの中に強さを感じさせることも可能。ユニークな見た目で、メッセージ性も高まります。
ドットフォント
ドット(水玉模様)で構成されたドットフォントも、じわじわと人気上昇中です。
Picsartの日本語フォント
ステッカーや背景画像など、さまざまなフリー素材がそろうPicsart。もちろん、セリフ体などの英字フォントをはじめ、日本語対応のフォントも充実しています。商用可能なので、安全に使うことができるのも魅力です。
ちなみに、日本語フォントは23種類もあるため、フォント選びに困ることはありません(フリーフォントは現在4種類)。ここでは、オススメの日本語フォントをフリーフォントと有料フォント2つずつご紹介!
しねきゃぷしょん(無料)
文字通り、映画の日本語字幕のようなフリーフォントです。日本語だけでなく英字にも対応。レトロな雰囲気でオシャレなフォントですが、少し縦長の文字で読みやすいため、文字として読ませるフォントとしても便利です。YouTube動画のテロップとしても活用できます。
マキナス(無料)
直線的なデザインが特徴のフォントは、無機質でシンプルな印象が好評です。もちろん、ひらがなや漢字もあり、文字デザインとして作成する場合も、独特の個性を表現できます。線画などと組み合わせると、デザインの中に自然と溶け込みます。
アンティーク明朝(有料)
上品な明朝体にレトロ感を加えて、モダンアンティークにしたフォント。文字を読ませるタイプのフォントとして明朝体は重宝されていますが、アンティーク明朝体は読ませつつも、ロゴデザインなどにもマッチしています。
A丸ゴシック
丸っとした可愛らしさの中に、シュッとした大人らしさを感じさせるフォントです。文字の線と線で作られている内側の空間の丸みが、通常の丸ゴシックより少し抑えられているため、明朝体のような和や伝統的なテイストを感じさせられます。どのような媒体にもマッチする万能なフォントです。
日本語フリーフォントが豊富なPicsartで 自由にデザインを楽しもう
ポスターやフライヤー、SNS用写真、動画etc…。誰かに何かを発信するなら、フォント選びは必須です。また、ビジュアルとして目を引くものにしたいか、読みやすくしたいかによっても、選ぶべきフォントは変わってきます。
Picsartの有料版なら、全種類の日本語と英字のフォントがすべて使用可能。フォント以外にもさまざまな機能が自由自在に使えるため、グレードアップしてクリエイティビティを思う存分発揮しよう!