ピクセルアートやNFTに関するニュースが世間を賑わせている中、「ピクセルアートやって何?」「自分も作って収益化してみたい!」と思っている方もいるのではないでしょうか。
ピクセルアートの作成自体は、初心者でも方法やコツさえ掴めば、特別な知識やスキルがなくても作品を作ることが可能です。
初心者でもプロのような作品を作れることが強みの画像・動画編集アプリ「Picsart(ピクスアート)」が、ピクセルアートとは何かや、初心者でも綺麗にピクセルアートを仕上げるためのコツ、Picsartアプリを使ってピクセルアートを作る方法を伝授します。
ピクセルアートとは?
ピクセルアートとは、コンピュータ上での画像の表現技法の一種で、人間が見てピクセルが判別できるほど解像度の低い絵・CG技法を指します。
正方形の小さなピクセル(またはドット)の1つ1つにカラーを配置する、このレトロで可愛い表現技法は、主にPCや家庭用ゲームで用いられました。
ピクセルアートと聞いたときに、任天堂やセガなどの8ビットのレトロゲームや、ドコモの絵文字を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。ここからは、ピクセルアートについて、より詳しく解説します。
ピクセルアートとドット絵の違い
結論からいうと、ピクセルアートとドット絵は同じ表現方法を指す言葉です。どちらも、昔のコンピュータの制限された解像度や色数を使って、可能な限りキャラクターやマーク、イラストなどを表現するコンピュータグラフィックスの技法です。
ゲームとの結びつきが強い理由の一つに、1970〜90年代に流行したビデオゲームで使われていた表現技法が「ドット絵」と呼ばれていたことがあります。
しかし、そのエモさとレトロさがブームの火付け役となり、現在では国内外問わずイラストやアートとしても注目されています。海外では「Pixel Art(ピクセルアート)」と呼ぶのが主流で、ピクセルアートを専門とするアーティストも存在するほど、非常に人気の高い表現技法です。
ピクセルアートが注目されている背景
前述の通り、ピクセルアートは国内外問わず注目されていますが、それにはいくつかの理由があります。
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NFTアートの流行
NFTとは「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」の略で、ブロックチェーン上で発行された代替が不可能なデータのことです。NFTの技術で画像や音声などのデジタルデータの所有権を証明できるため、デジタルアートはNFTと相性がいいと言われています。
すでにピクセルアートをNFTとして販売する活動は日本国内でも注目されており、小学生が夏休みの自由研究で手がけたピクセルアートに380万円の値段がついたり、ピクセルアートに特化したNFTプラットフォームが誕生したりと、盛り上がりを見せています。海外では、有名アーティストが手がけたアートで、一枚数億円で取引されているものまであります。
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メタバースの普及
メタバースは「メタ(meta:超越した)」と「ユニバース(universe:宇宙)」を組み合わせた造語で、ネット上に存在する仮想空間を指します。メタバースの普及は急速に進んでいて、メタバースでは現実世界と同じような創造活動や経済活動を実現できます。
現時点で、メタバース上でNFTアート展示専用のギャラリーが作られたり、デジタルアートの取引が行われていたりしていて、今後さらに人気が加速すると見られています。
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新しい楽しみ方の浸透
ピクセルアートの作品を作ってサイトやSNSで公開するだけでなく、ピクセルアート専用のフレームのなかに絵を表示させて部屋に飾ったり、スマホやパソコンでピクセルアートの壁紙を設定したりと、日常生活で手軽に取り入れられるという特徴が注目されています。
このように、ピクセルアートは「レトロなのに新しい」として、アートの観点でも収益化の観点においても世界中で話題を集めています。
ピクセルアートを作る方法
ピクセルアートを作る方法は何種類かあります。この記事では3つの方法を紹介するため、自分に合った方法で作ってみましょう。
専用ソフトを使って一から描く
デジタルでイラストを描くのに自信がある方は、この方法を試してみましょう。初めて挑戦する方は、見本となる画像やイラストを参考にしてピクセルアートを作るのもよいでしょう。
ピクセルアート初心者の方は「PixelArt by Picsart」というアプリがおすすめ。動作はシンプルかつ簡単で、色塗りを練習できる機能が備わっています。アプリのダウンロードは無料でできます!
- ピクセル数を決める
ピクセル数は自由に設定できますが、ドット感を残しつつきれいに仕上げるのであれば「32×32」、できるだけ細かいところまで表現したいのであれば「64×64」に設定しましょう。 - 線画を描く
描きたい絵をイメージしながら、または見本となる絵を見ながら線画を描いていきます。タッチペンを駆使したり、画面を拡大してドットを打ったりと、工夫しながら描いていきましょう。 - 色をつける
線画を描いた後は色をつけていきます。塗りつぶしツールがあれば、一瞬で色を入れられるので、積極的に活用しましょう。 - 影を入れる
色をつけただけでは立体感がなくのっぺりとした絵になるため、しっかりと陰影をつけましょう。影色が分からない場合は、見本となる画像からスポイトツールで色を抽出するとキレイに仕上がります。
画像やイラストをトレースする
子どもの頃に写し絵で遊んだ経験はありませんか?これはトレースという技法で、デジタルでイラストを作成する際にも活用できます。トレースするためのソフトと見本となる画像やイラストを用意し、元絵をなぞり、色をつけ、作品を仕上げていきます。
ピクセルアートのトレースを取り入れることで、初心者でも簡単に作品を作ることが可能です。
しかし、闇雲にネット上で拾ったイラストをトレースして、自分の創作物として公開してしまうと、ものによっては著作権を侵害してしまう可能性があります。そのため、SNSなどに作品を公開する場合は、自分で描いたイラストを使いましょう。著作権を侵害する可能性のあるイラストを使う場合は、家で練習するだけにとどめてください。
写真をピクセルアートに変換する
トレースよりも手軽にピクセルアートを作りたい方は、写真をピクセルアートに変換する方法を試してみましょう。絵を描くことなく、ピクセルアートを作ることが可能です。
Picsartアプリを使えば、お気に入りの写真を簡単にピクセルアートに変換できます。その方法についてはこちらをご覧ください。
初心者でもピクセルアートを綺麗に仕上げるコツ
ここからは、デジタルで絵を描いた経験が少ない、もしくは全くない人が、美しいピクセルアートを作るためのコツを伝授します。
・丁寧に陰影をつける
一段階上のレベルを目指すのであれば、陰影やグラデーションを使いこなしましょう。正しく陰影をつけることで、ピクセルアートをよりリアルに表現することができます。
・ドット粒をしっかりと残す
ピクセルアートの醍醐味であるドット粒。ファミコンやマイクラのようなピクセルアートを表現するには、ドット粒をしっかり残すことが重要です。
・小さなキャンバスサイズで練習する
自分が思い描いたものを絵に表現するには、練習あるのみ!先ほど紹介した「PixelArt by Picsart」には、好きな線画のテンプレートを選んで、ピクセルアートのカラーリングを練習できる機能があります。そのような機能を駆使して練習するのもよいでしょう。
・PNGまたはGIF形式で保存する
保存時に画質が劣化しないように、PNGまたはGIFで保存しましょう。JPGは一般的なファイル形式ですが、圧縮によってドット絵の品質が損なわれる可能性があります。
Picsartアプリを使ったピクセルアートの作り方
ここからは、スマホやipad、Androidのタブレット端末にあるデータフォルダやカメラロールにある写真を、ピクセルアートに変換する方法について解説します。
- STEP 1:ホーム画面の「+」ボタンをタップ
- STEP 2:写真を選択する
- STEP 3:「エフェクト」を選ぶ
- STEP 4:写真をピクセル化する
「アート風」>「ピクセル」と進み、加工の度合いを調整します。
- STEP 5:データを保存する
完成したデータはJPGで保存されますが、Goldメンバー(有料会員)だと、PNG、JPG、PDFから保存したいファイルフォーマットを選ぶことが可能です。
ピクセルアートを作って今話題のNFTとして出品しよう
ピクセルアートはさまざまな方法で作成でき、ソフトやアプリの力を借りることで、自分が思い浮かべているイメージを、自由自在に表現することができます。
この記事で解説したピクセルアート作成のコツや手順を参考に、オリジナルのピクセルアート作品を作って、NFTアートとして販売してみましょう!