デジタル化が進む昨今、さまざまなデジタル作品が誕生しています。便利な反面、画像や動画などの創作物や社外秘の機密書類が、無断で使用されたり悪用されたりする危険性も認識しておかなければなりません。
ウォーターマークは、それらのリスクを回避するためのソリューションになり得る要素です。ウォーターマークを含めることで、作品や書類を「自分のもの」もしくは「自社のもの」とアピールでき、著作権の保護やセキュリティの強化につながります。
そこで、この記事ではウォーターマークの必要性や、写真や動画の編集アプリ「Picsart(ピクスアート)」で作成したウォーターマークを画像に入れる方法をご紹介します。
ウォーターマークとは?
ウォーターマークとは、写真やイラストなどの創作作品や書類など著作権を有するものに、著作権所有者の所在を明らかにさせるための文字やロゴ、サインのことです。ウォーターマークは透かし画像と呼ばれることもあり、作品の上にただ重ねるだけではなく、半透明で小さく含まれていることも珍しくありません。
ウォーターマークの必要性
技術の進歩によって、創作物はスピーディかつワイドにシェアされるようになりました。しかし、便利なシェア機能や技術が増えている一方で、デジタル作品にはリスクも付き物です。
商標や著作権などで所有されている文書や画像が悪用されたり、複製や変更、盗用されたりするリスクを回避するためにも、ウォーターマークなどの対策をする必要があります。ウォーターマークは、メールやインターネット、ソーシャルメディアアプリケーションを通じてやり取りするすべてのファイルに使用できるソリューションです。
機密文書や著作物などを扱う企業の経営者や写真家、クリエイターは、作品を保護するために、手元にオリジナルのウォーターマークを用意しておくとよいでしょう。次項では、そんなウォーターマークの入れ方をご紹介!Picsartなら簡単にウォーターマークを作ることができます。
ウォーターマークを入れる方法
ウォーターマークを入れることで、あなたがファイルや写真データを送ったり投稿したりしても、閲覧者はあなたが作成者もしくは著作権者であることを知ることができます。
ここでは、Picsartを使ったウォーターマークの作成方法や、完成したウォーターマークを画像や文書へ適用する方法をご紹介!
STEP 1. Picasrtアプリを開き、画面下部の紫色の「+」をタップ。
ここではゼロからウォーターマークを作る方法を解説します。ウォーターマークのデータをすでに持っていて、それを画像に追加したい場合はSTEP 7に飛んでください。
STEP 2. 下部の「カラー背景」までスクロールし、一番左の背景を選択。
※グレーのチェック柄に見えますが、これは「透過背景」であることを意味しています。つまり、これを選択することで、背景なしでウォーターマークのみをエクスポートできます。
STEP 3. 画面下部のメニューから「文字」をタップ。
STEP 4. 会社名や名前など好きな文字を入れ、画面右上のチェックマークをタップ。
STEP 5. 「フォント」をタップし、スクロールして好きなフォントを決定。
STEP 6. 「色」をタップし、既成の色調から選択。
または、カラーホイールで独自の色調をミックスさせ、ポップアップウィンドウの右上にあるチェックマークをタップ。
STEP 7. 画面上部にある下向きの矢印をタップし、ウォーターマークをダウンロード。
スマホに文字入りの透過画像として保存され、他の画像や文書に簡単に掲載することができます。また、背後にあるコンテンツを隠さないオーバーレイとしても使用できます。
STEP 8. 再度STEP 1→ウォーターマークを追加する画像を選択し、画面下の「写真を追加」をタップ。
STEP 9. 作成したウォーターマークをタップし、背景画像の上に挿入。
STEP 10. 写真の隅にウォーターマークを配置。
これで、この作品の作成者または所有者を人々に知らせることができます。ビジネス用の画像でも、撮影した素晴らしい結婚式や風景ショットでも、クリエイター名やブランド名、企業のロゴなどを入れることで、シンプルでありながら人目を引きます。
STEP 12. 画像の隅にあるリサイズ用のプルでサイズを調整。
STEP 13. 透明度を調整し、画面上部にある「適用」をタップ。
透明度を上げるとウォーターマークが透過し、バーチャルペーパーと一体化したような見た目になります。
STEP 14. 「↓」をクリックして画像をダウンロード。
作成したウォーターマークを保存しておくことで、他の画像データや文書にも使用することができます。
ウォーターマークを作成して作品を守ろう!
創作作品や機密文書の無断使用や不正利用は、実は昔からある問題です。しかし、紙しかなかった時代と比べ、より便利になったデジタル時代では、一旦悪用されると容易に拡散されてしまいます。
ウォーターマークを使えば、そのようなトラブルに見舞われる可能性を低くすることが可能です。Picsartでは、ウォーターマークの詳しい作成方法を別記事で掲載しています。Picsartでウォーターマークを作成して、大事な作品や資料を守ろう。
ウォーターマークの詳しい作成方法はこちら!